企業の平均寿命は一説に24年ほどと言われるが、今年本紙は創刊から30年を経ることができた。これも一重に読者の皆様のおかげである。著者が入社したのが創業から10年目。最初に託された仕事は、PCでの編集作業とWEBサイトの構築だった。3年くらいは裏方として働き、創業者である父に付いて取材先を回った。
▼丹念に取材して、データを集め、知見を積み上げていくのが古紙ジャーナルの特徴である。著者も専門用語が分からなかったとき、まず過去10年分の紙面を3回熟読することで克服できた。誰かに教えを乞う前に、過去の記事が残っていることがありがたかった。国内のみならず海外取材も敢行し、07年にはナインドラゴンの工場取材と張会長の独占インタビューで大きな反響を得たことが鮮烈だった。
▼伝統ある紙パ業界紙が多い中で、本紙はすぐに消えると冷ややかな目もあったそうだ。一角を占められたのは、専門性というよりも独自企画に徹したから。おのずとネット時代のニュースとも差別化ができた。サーキュラー・エコノミーを軸に、資源循環が時代の要請でもある。昨年には兄弟紙「プラジャーナル」を創刊した。これまでの強みを活かしつつ、素材の垣根を超えた情報媒体となれるか、挑戦は始まったばかりだ。
2024年07月15日
コラム「虎視」
RKBオンラインによると、衆院議員の全465人のうち102人が「父母や祖父母、または三親等内の親族に国会議員が[...]
2024年07月08日
コラム「虎視」
いつの時代でも人の気持ちを動かすのは熱量だ。それは仕事でもプライベートでも同じで、良い商品を作りたい、良いサー[...]
2024年07月01日
コラム「虎視」
6月中旬にカンボジアを訪問した。東南アジアの様々な国を訪問してきたが、カンボジアは今回が初めて。カンボジアでホ[...]
2024年06月24日
コラム「虎視」
円安にも関わらず、輸入紙の影響を最も受けているのが家庭紙だ。海外メーカーは日本市場を戦略的な販路と位置づける。[...]