企業の平均寿命は一説に24年ほどと言われるが、今年本紙は創刊から30年を経ることができた。これも一重に読者の皆様のおかげである。著者が入社したのが創業から10年目。最初に託された仕事は、PCでの編集作業とWEBサイトの構築だった。3年くらいは裏方として働き、創業者である父に付いて取材先を回った。
▼丹念に取材して、データを集め、知見を積み上げていくのが古紙ジャーナルの特徴である。著者も専門用語が分からなかったとき、まず過去10年分の紙面を3回熟読することで克服できた。誰かに教えを乞う前に、過去の記事が残っていることがありがたかった。国内のみならず海外取材も敢行し、07年にはナインドラゴンの工場取材と張会長の独占インタビューで大きな反響を得たことが鮮烈だった。
▼伝統ある紙パ業界紙が多い中で、本紙はすぐに消えると冷ややかな目もあったそうだ。一角を占められたのは、専門性というよりも独自企画に徹したから。おのずとネット時代のニュースとも差別化ができた。サーキュラー・エコノミーを軸に、資源循環が時代の要請でもある。昨年には兄弟紙「プラジャーナル」を創刊した。これまでの強みを活かしつつ、素材の垣根を超えた情報媒体となれるか、挑戦は始まったばかりだ。
2025年09月01日
コラム「虎視」
5年ぶりに発刊する古紙ヤードマップの調査作業を行っている。5年前の2020年はコロナ禍の時だった。
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2025年07月14日
コラム「虎視」
今号で紹介した熊谷紙業は、90年代から古紙パルプ生産を試行錯誤してきた。本紙268号(97年10月)を改めて読[...]
2025年07月07日
コラム「虎視」
段ボール古紙の調達価格が、段原紙の市況上昇のなか、据え置かれている。段原紙は2017年以降、5回目となる値上げ[...]
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]