インターネットの普及によってペーパーレス化が加速し、新聞の発行部数は世界的に激減。そこに輪を掛けたのがコロナである。インターネットとコロナによって、伝達媒体の紙は減少の一途を辿り、代わりにネット通販の普及でパッケージとしての板紙は増加し、明暗が分かれた。
▼出版業界は、紙媒体の雑誌や書籍の売上は減少しているものの、電子媒体の売上が増加し、大手出版社は過去最高益を記録している。そして新聞媒体でも同じことが起きている。過去数十年間、読売新聞は世界一の発行部数を誇ってきた。ピーク時には1000万部という途方もない部数を打ち立てていた。それが今年5月、ついに世界一の読売新聞の牙城が崩れた。
▼その牙城を崩したのは、米国の地方紙であるニューヨークタイムズだ。紙媒体の時は、ピーク時でも200~300万部の発行部数だったが、11年から電子版を有料化してコンテンツを充実。その結果、ニューヨークタイムズ・電子版は世界中に普及し、紙媒体のピーク時以上に購読者数を増やすことに成功した。ニューヨークタイムズの有料会員数は現在700万人、読売新聞は687万人。まだ逆転したばかりでわずかな差だが、今後大きく開いてくるかもしれない。
2025年07月07日
コラム「虎視」
段ボール古紙の調達価格が、段原紙の市況上昇のなか、据え置かれている。段原紙は2017年以降、5回目となる値上げ[...]
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]
2025年06月23日
コラム「虎視」
韓国には業界紙というものが存在しないという。その理由は主に3つある。
▼①そもそも各業界[...]
2025年06月16日
コラム「虎視」
日本には売上高1兆円超の上場企業が177社ある。その顔ぶれの変化は産業構造の移り変わりを映す。近年ではキーエン[...]