半年頃前からナコジ元会長の名古路氏から、必ず週末に「来週号はどういう内容?」とLINEが入るようになった。よほど弊紙に愛着があると思っていたら、そうではなかった。先週号で特集した通り、身売り話をすっぱ抜かれることを恐れていたのだ。大本グループ傘下となり、今度は購読を打ち切られないか、心配する側となっている。
▼関東には老舗問屋も多いが、90年代頃から続々と他地域から問屋が進出。92年に宮崎(愛知)、95年に兼子(静岡)が出てきた。他にも北海紙管、こんの、河村商事、松本光春商店など他地域から参入する例は枚挙にいとまがない。近年ではJP傘下である福田三商(愛知)がJP資源を取り込み、実質、関東進出を果たした。大和紙料は関東での商売も古いが、昨年にM&Aにより拠点を拡大した。
▼古紙の発生が減る中で関東は草刈り場だ。古紙再生促進センターによると全国の古紙発生量の44%を占める。発生の多くを占める段ボール古紙に至っては52%だ。首都圏は人口の多さに加えて物流機能も集中する。古紙輸出の48%を占め、販売面でも競争力は高い。また人手不足の中で人材獲得のチャンスも見過ごせない。いかに関東で事業展開を図るかが、今後の生き残りのカギを握っているわけだ。
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