本気かどうかは別にして「SDGsサポートで全国制覇したい」という企業がいる。愛知県の加山興業だ。産廃の中間処理・焼却処理やRPF製造が本業だが、ミツバチプロジェクトといった非財務的な活動にも積極的。そして自社だけで満足せず、外に向けたSDGsの支援サービスを提供しようという試みが面白い。
▼過日、日本RPF工業会の青年部発足式の後、同社が催すカードゲーム方式のセミナーに参加させてもらった。よく練られたもので、より良い世の中にするプロジェクトを必要なカードを集めて提出する。すると世界の状況メーターとして、経済・環境・社会のマグネットが変数として増減する。経済を優先させると環境と社会が置き去りにされたり、時間とお金のカードはトレードオフだったりするのは、まさに現実社会そのものだ。
▼SDGsの世界観を飽きずに体感できるだけでなく、醍醐味は個人の目標達成と世界の状況改善をどう両立するかの場面。徐々に商売敵なはずの周囲と協力するようになり、他者の目標のために手を差し伸べたりする。2つの世界に分けて達成度を比較するのだが、その違いも国家間比較のようで面白い。同社のSDGsセミナーは全国どこでも駆けつけ、毎年100回以上の開催実績があるそうだ。
2024年10月14日
コラム「虎視」
ピューリッツァ賞作家であるハルバースタムによる「ベスト&ブライテスト」という本がある。泥沼化したベトナム戦争に[...]
2024年10月07日
コラム「虎視」
物心付いた時から毎年、年賀状を出していたが、5年前に出すのを止めた。会社関連も2年前から止めて、勝手ながら紙面[...]
2024年09月30日
コラム「虎視」
福田三商はM&Aで大きくなった古紙問屋で、元々は福田紙原料と三商紙業(福田紙原料と鈴六商店の合弁)が合併して6[...]
2024年09月23日
コラム「虎視」
最近の若者の間で「オタク」は憧れの対象なのだという。『映画を早送りで観る人たち』(稲田豊史著)によると、彼らは[...]