▼本紙調査によると日本の古紙ヤード(ベーラーなどを設置した回収基地)数は今春時点で1769ヵ所。今年も20ヵ所前後増えそうで、1800ヵ所に達するのは時間の問題だろう。
▼考えてみると日本はどうやら世界で最多の古紙ヤード数を誇る国だ。世界一の回収量を誇るのは米国で昨年が約4400万トン。日本の2倍だが、1ヤード当たりの平均回収量は日本が月1000トンに対し、米国は月3000トン。従って米国のヤード数は1200~1300ヵ所と推定できる。日本は米国のヤード数を500ヵ所も上回るわけだ。
▼紙・板紙生産で米国を抜き世界のトップに立った中国だが、昨年の古紙回収量は3560万トン。回収量ではまだ米国に及ばない。数年後には米国を追い抜くだろうけれど。この中国のヤード数はどれくらいか。2000年代に入り、古紙ヤードが急速に増えつつあるが、北京、上海、天津などの大都市に偏在しているようだ。浙江省富陽市の古紙の朝市にみるように、古紙を満艦飾に積み上げたトラックがやってきて、夜明け前から朝市が始まる。これはすべてバラ積みでプレスされた古紙ではない。地方の回収業者はタテバが中心で問屋が少ない。ヤード数はまだ日本の3分の1程度ではないか。
2025年06月23日
コラム「虎視」
韓国には業界紙というものが存在しないという。その理由は主に3つある。
▼①そもそも各業界[...]
2025年06月16日
コラム「虎視」
日本には売上高1兆円超の上場企業が177社ある。その顔ぶれの変化は産業構造の移り変わりを映す。近年ではキーエン[...]
2025年06月09日
コラム「虎視」
各国の新聞用紙生産量は、ピーク比で米国は95%減、中国85%減、韓国77%減、日本は60%減。世界中どこを見渡[...]
2025年06月02日
コラム「虎視」
4月出荷分から予定されていた家庭紙製品の値上げは、再生品においては、インバウンド需要も追い風となり、事業系トイ[...]