▼古紙再生促進センターは古紙の統計分類と主要銘柄の一部を改定した。これまでの模造・色上の主要銘柄は①模造②ケント③色上④白アート⑤飲料用パック⑥オフィスペーパー。これに⑦チラシを新たに加えた。チラシは新聞の折り込みチラシではなく、新聞販売店の配布残やオフ輪を持つ印刷工場から発生する刷り損のこと。例外的に回収新聞から折り込みチラシを選別することはあるが、新聞の折り込みチラシは通常、新聞として回収されている。
▼本紙の866号で製紙大手各社が使用する模造・色上の中身を調べてみたところ、チラシを使用している製紙大手が多かった(チラシの発生量は全国で月2万トン程度)。ところが古紙再生促進センターの統計分類における模造・色上の主要銘柄にはチラシが入っていない。実態にそぐわないのではと、疑問を持ったのがきっかけだった。
▼ところで昨年の模造・色上の消費は前年比14.4%減。数量にして32万トン減の191万トン。大雑把にみた消費内訳は家庭紙100万トン、洋紙60万トン、板紙31万トン。家庭紙の消費は横ばいだが洋紙と板紙が大きく後退した。消費トップの大王製紙でみると08年の32万トンから09年は18万トンに後退している。
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