▼今回はシンガポール特集。資源が少なく製造業もほとんどない国家だが、貿易という唯一の手段でアジアで1、2を争う裕福な国家を築き上げた。街には高層ビルが林立し、治安も良く、人々は夜遅くまで酒やカジノで娯楽を楽しむ。まさに未来都市の様相である。
▼きらびやかなシンガポールだが、裏側では様々な問題を抱える。それは水とエネルギーの確保、そしてごみ問題。今回取材したセンブコープ社は、政府が半分近く出資していることもあるが、まさに国家が抱える諸問題を一手に引き受けていると言えるだろう。特に水問題は深刻で、現在でも隣国のマレーシアから大半を輸入している。しかし両国間の水に関する条約の一つは、来年の2011年に終了する(もう1つは2061年まで有効)。そこで政府は、水の完全自給を目指して様々なプロジェクトを立ち上げている。
▼4年前に本紙職員がシンガポールに滞在した時、ニューウォーターの工場を見学した。ニューウォーターとは廃水から再生された飲料水で、政府が98年から開発を進めており、2011年に使用量2.5%の目標を掲げている。水質の安全基準はWHOの基準値を超えており、全く問題ない。あとは飲む人の気持ち次第か。
2021年01月25日 コラム「虎視」 かつて静岡県袋井市にあった鉄スクラップと古紙を扱う問屋が面白い取組みをしていた。約230トンのCO2排出権を購[...]
2021年01月04日 ちょっとブレイク 昨年はコロナ禍の影響により、3月からほぼ世界中のサッカーリーグが中断となった。欧州の5大リーグでも同様の措置が[...]
2020年12月21日 コラム「虎視」 深刻なコンテナ不足が続いている。海上運賃は2〜4倍まで値上がりし、古紙の輸出価格はドル立てのオファー価格が上昇[...]
2020年12月14日 コラム「虎視」 東南アジアでは、繊維が長く歩留まりが良い米国古紙がファーストチョイスで、次いで品質は低いが価格の安い欧州古紙。[...]