
米国でしか造れない品種のライナーがある。バージンパルプを100%配合したKLB(クラフトライナーボード)だ。米国で生産される段原紙の約2割がバージン品とされ、KLBは年間約400万トンが海外向け。これが米国内での食品・日用品向けの需要増や海上コンテナの不足によって逼迫し、輸入国で供給不安を引き起こしている。
▼例えばフィリピンのバナナ梱包用。長期保管に用いるため、吸湿や乾燥に耐えうる高い強度が要る。また日本でもパレットや輸出梱包、電化製品などといった特種用途でも需要があった。木材に比類する強度のあるKLBは、古紙を使った再生ライナーでは同程度の強度が出せない。こうした高強度の段ボールは各地で一定の需要があり、日本の段ボールメーカーも米国品の入手難に頭を抱えている。
▼KLBの輸入価格が急騰している背景もあって、内製化を試みようというメーカーも少なくない。ただ、パルプに近い坪量の厚物のため、既存設備では低速度で抄くことになる。近年、各社が志向してきた薄物化・高速化とは正反対の流れである。段ボールシートを2層から3層に増やすなど合わせ技で強度を補う必要があるだろう。これを機にどこまで米国品に置き換わるのか、注目される。
2026年04月13日
コラム「虎視」
静脈産業に特化したM&Aやコンサルタントを手掛けるベイニングは、森・濱田松本法律事務所と共著で「循環型社会実現[...]
2026年04月06日
コラム「虎視」
私は1973年(昭和48年)生まれで、いわゆる団塊ジュニア世代。73年と言えば、日本中がオイルショックでパニッ[...]
2026年03月30日
コラム「虎視」
世界広しといえど、古紙の分別回収が浸透している国は、日本と韓国のみである。後進国では、古紙は貴重品なので捨てら[...]
2026年03月30日
ちょっとブレイク
私の小学生時代の将来の夢は、先生・バスの運転手・新聞記者だった。そしてその1つは、父が創業したおかげで、大手新[...]