▼昨年は中国の国内回収量が急激に伸びたとされる。2000年代に入り右肩上がりで伸び続けていた輸入量がマイナスに転じた代わりに、国内の回収量が1,000万トン近く伸び、4,400万トン前後に上ったようだ。紙・板紙の生産が9,400万トンだったとすると回収率は47%。前年より8ポイントの上昇である。
▼回収量に弾みがついたのは、古紙価格が騰勢にあっただけでなく、政府が回収システムの構築に手厚く支援を行ってきたことも背景にある。商務部のHPによると、06年に「再生資源回収体系建設試点工作」として26市を指定。つまり、地方都市をモデルケースとして選定し、再生資源の回収システムに関わる制度や施設の整備に助成を行った。09年7月にも第2次として29市を公表している。具体的な支援の内容は、回収拠点の設置や選別加工センターの建設、集散市場の建設などである。
▼回収システムの構築に取り組む各市への助成額は、5,000万元(約6億5,000万円)を超えず、かつ投資総額の50%を超えない範囲。再生資源には古紙だけでなく廃プラや鉄スクラップ、廃家電なども含まれる。こうした地方政府の支援策は、地元の古紙卸売業者の商機にもなっており、回収量を下支えしていきそうだ。
2023年12月04日
コラム「虎視」
都内の一廃収集業者K社は、清掃工場を管理する二十三区一部清掃事務組合からの再三の指導に従わず、今年9月に許可を[...]
2023年11月27日
コラム「虎視」
外国人技能実習制度は過渡期で、現在は法改正に向けて協議を重ねている。今後は、①現行制度を廃止し、人材確保・育成[...]
2023年11月20日
コラム「虎視」
今夏、日本政策投資銀行の方々が奈良の本紙事務所に来社した。古紙業界のM&Aの問い合せや案件が増えていることや、[...]
2023年11月20日
ちょっとブレイク
私が小学校6年生の時の修学旅行では、その前日に阪神タイガースが球団史上初の日本一に輝いたことで、お祭りムード一[...]