▼昭文社から「復興支援地図」という被災地の状況を記した地図が発行されている。太平洋沿岸で津波によって浸水被害を受けた範囲が色付けされ、併せて災害対策本部や避難場所、道路通行規制や鉄道運休状況等を掲載。四月末の時点なので状況はやや変わっているが、浸水範囲の広さに改めて津波の猛威を思い知る。
▼統計データからも震災の影響が具体的な数値として分かってきた。古紙再生促進センターによると4月の回収量は対前年比で6.1%減。3月が9.0%減だったので、減少幅は縮まった。思い返せば3月は関東でも燃料不足が生じ一時的に回収が停滞した。4月以降は東北の自治体回収なども再開し始め、回収は戻りつつあるようだ。ちなみにリーマンショック後の落ち込みは、09年1月が最大で14.3%減だった。
▼製紙連合会のデータからは、5月の紙の生産量が10.2%減、板紙が1.4%増と、紙と板紙で明暗を分けた。全段連が公表する地域別段ボールシート生産量をみると、3月は東北33.5%減、関東4.2%減なのに対し、中部4.4%増、近畿5.9%増、中国8.5%増、四国1.9%増、九州3.7%増と、東日本から他地域へ振替え生産された実態が浮かび上がる。
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