2011年7月4日 オピニオン » 941号

コラム「虎視」 941号

コラム「虎視」

▼人口267万人を抱える大阪市。東京都区部の900万人を除けば横浜市に次ぐ日本の大都市だ。09年度のごみ処理量が17万トン減り、過去最大の減量となったが、同年度の処理量は118万トン。内訳は事業系71万トン、家庭系45万トン、環境系2万トン。2015年度の処理目標が110万トンなので前倒しで達成できる見込み。近年のごみ量の大幅な減量ぶりを見ていると、大阪市も環境都市の仲間入りかと思ってしまう。

▼これには他の大都市と比較しなければ、という条件が付く。例えば369万人の横浜市のごみ処理量は93万トン。227万人の名古屋市は63万トン。横浜市より100万人も人口が少ないものの、大阪市のごみ量はまだ25万トンも多いのだ。人口が40万人少ないだけの名古屋市に比べると、なんとごみ量は2倍である。

▼ごみが多いということは古紙が大量に混ざっている証拠。古紙回収という視点からみると大阪市はまさに眠れる古紙の宝庫なのだ。横浜や名古屋のごみ処理量からみて、大阪市が将来、70万トン~80万トンに減ってもおかしくない。ごみ量がそうした水準になったら、大阪市のごみから古紙が徹底的に回収されているだろう。

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