2020年3月23日 オピニオン » 1370号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 先日、廃棄物管理業組合で講演をする機会があった。廃棄物管理業はこの10年ほどの間に急速に増えた業態だが、古紙価格の上昇が要因の一つになっている。廃棄物管理業とは、チェーン店を抱える大手排出事業者が、廃棄物の処理業務や業者の選定、再生資源の売払い業務等を、管理会社に一括で委託する方式を指す。

▼排出事業者と管理会社の間には、収集運搬委託契約と古紙や再生資源の買い取り契約が存在する。例えば月間5トンの段ボール古紙が排出される事業所の場合、収集運搬費用が月1万5000円、段ボール古紙の買取価格がキロ1円なら月5000円。差し引きの1万円を排出事業者が払うことになる。管理会社はここから自前やグループ会社、もしくは他業者に回収を委託する。自前やグループ会社に委託しているケースでは価格の融通が利くが、他業者に委託しているケースでは、回収費用の折り合いが付きにくい。現在、こういった価格交渉が難航しているケースが増えているという。

▼古紙価格の長期的な低迷により、廃棄物管理業やポイント制古紙回収は、古紙価格がある程度の価格帯でないと成り立たないことが露呈された。以前の古紙余剰時代にはちり紙交換が淘汰された。新業態が根付くか淘汰されるか、正念場だ。

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