▼今月11日、古紙再生促進センターの主催で日中古紙セミナーが開催される。中国造紙協会などの関係者数名が中国の古紙回収の現状について講演する。同時通訳を介して聴講できる試みで、現地の最新事情を知りえる貴重な機会となりそうだ。これまで日本側の訪中が定番で、情報提供のためこちらに来てもらう機会は乏しかった。
▼日本からの古紙輸出比率は毎年20%を超えるようになり、海外の需給動向に関心が集まる。カギとなるのが中国の国内回収の推移で、国内の回収量が増えれば、やがて輸入古紙のニーズが萎むとの懸念がある。中国の回収率は44%で回収増の余地が大きいが、①都市部と地方都市で隔たりがある、②統計上の誤りで実際はもっと回収率が高いなど見方は分かれる。はたして中国の業界関係者が語る実情はどうか?
▼昨年のドイツの国際会議で関東商組の大久保理事長が、「5年後に世界の古紙問屋が集まる世界大会を日本で開きたい」と提案した。その下準備のため、すでに全原連ではリサイクル業の国際組織であるBIRに加盟することを承認。実行委員会の設置も検討中だという。業界間の国際交流が深まることで、世界が日本の古紙をどう見るか、考えるきっかけにもなれば。
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