
▼国慶節明けの段ボール古紙の輸出価格は10ドル下がり、252ドル前後となった。円価での問屋手取りはキロ17円を切って、16円台に。輸出価格が国内価格を下回り、再び内外格差は逆転した。国内価格はこの10月から2円上げの17円になったばかり。10月中旬~下旬にかけて、価格の下げがさらに進行し、この格差は拡がりそうだ。
▼欧州の財政危機からユーロ安が進み、為替で相殺される欧州の古紙がまず下がった。この下げが日本品、米国品にも飛び火し、今回の下げに繋がったとみられる。内外格差が最も大きかった新聞古紙も今回の下落は避けられず、その差は縮小しそうだ。一方、MIXは欧州品や米国品は価格が下がればさらに品質の劣化を招き、選別費を含めてでも日本品を使うという判断から、下げ幅は僅かになるとの見方もある。
▼在庫を積める米国は、ある程度の下げで歯止めがかかりそうだが、日本品の下げはどこまでいくか。3年前のこともあり、つい暴落の予兆かと疑心暗鬼になる。しかし、中国のメーカーも一挙に下げると、多くの製品在庫を抱える中で、製品価格にも影響がでてくる。展開次第だが、200ドル台前半は維持するとみれば、数十ドル下げ(段ボール)で底を打つか。
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