2025年10月20日 オピニオン » 1644号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 古紙ヤードマップは先代創業者が本紙創刊時から考案していたもので、いつかは日本全国の古紙ヤードを一覧にして冊子にまとめたいという目標があった。06年に初版を発行し、10年・15年・20年と内容を刷新しながら充実度を上げてきた。

▼古紙ヤードマップは、製紙メーカーや商社、機械メーカー等の営業ツールとして利用されることが多い。また以前までの古紙問屋の活用方法は、①自社がヤードを構える地域の状況把握(同業他社の把握)、②今後進出する地域の把握(新規出店地域の情報把握)が主だった。特に2000年以降はヤードラッシュと呼ばれる新規ヤードの増設が相次いだことで、多くの古紙問屋が事業拡張に際して古紙ヤードマップを利用することが多かった。

▼しかしこの15年ほどの傾向では、無人の古紙回収ボックスの設置が全国的に普及したことで、地域によってどんな問屋があって、どの問屋にボックスの古紙回収依頼を頼めるかというニーズが急増した。これはKPPが展開するエコモや、SKグループのサイコー、宮崎グループも同様のことが言える。また大手排出元の一元管理においても同様で、各地域でとんな問屋がヤード展開をしているかを知る上で、重要な情報源になっていることが伺える。

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