日本人は長らく木と紙で出来た家で暮らしてきた。高温多湿の気候において、自然素材が合っていたからだ。こうした身近な素材を巧みにつかい、変化に富みつつ心地いい空間を作り出すのが、建築家の隈研吾氏である。最近では新国立競技場をデザインしたことでも知られる、言うならば、スター建築家だ。
先日、都市クリエイト(大阪府高槻市)の50周年を記念した本社竣工のお披露目パーティに招かれた。5階建ての新社屋は、ガラス張りの正面ファサードと木目調の側面が適度なボリューム感をもたらし、吹き抜けのエントランスが来訪者を招き入れる。この設計を手掛けたのが隈氏で、ご本人が式典にも出席。氏によると「廃棄物関係のクライアントは初めて。ただ産廃で出る素材にも注目してきた」といい、内装デザインに取り入れたこともある。社屋の沿道部分や各階テラスでは「緑の配置を小さなところまで気をつかった」そうだ。建物との調和をもたす植栽は、同社の前田幸治会長が樹種の選定までこだわった。オフィス内には著名画家の作品も多数展示され「社員に感性を磨いて欲しい」との願いを込めた。
2025年07月14日
コラム「虎視」
今号で紹介した熊谷紙業は、90年代から古紙パルプ生産を試行錯誤してきた。本紙268号(97年10月)を改めて読[...]
2025年07月07日
コラム「虎視」
段ボール古紙の調達価格が、段原紙の市況上昇のなか、据え置かれている。段原紙は2017年以降、5回目となる値上げ[...]
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]
2025年06月23日
コラム「虎視」
韓国には業界紙というものが存在しないという。その理由は主に3つある。
▼①そもそも各業界[...]