2019年10月28日 オピニオン » 1350号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 今年の紙・板紙生産・消費は概ね予想通りの数値になりそう。紙・板紙生産が1.3%減、消費が2.3%減。統一地方選と参院選、ラグビーW杯等のイベントがあったが、それが紙・板紙需要の増加に繋がらないのが現状だ。

 ▼紙・板紙需要は予想の範囲内だが、古紙に関しては予想が難しい。本紙が今年2月に予想した今年の古紙回収量は、2026万トンで対前年比1.9%減。しかし今年1ー7月の古紙回収量は、対前年同期比で4.1%減となり、大幅な減少となっている。昨年まで5年連続で古紙回収量の減少が続いているが、いずれも2%未満の減少率だった。近年、最大の減少率は、リーマンショック後の2009年の4.8%減。今年の古紙回収量は、それに次ぐ減少率となる見込み。

 ▼輸出価格の低迷は来年以降も続く見込みで、各所に暗い影を落とす。古紙価格の高値ありきだったチェーン系ストアや廃棄物管理業の入札は、多くの古紙問屋が辞退する等、継続が困難な状況も目立つ。ある古紙問屋は「価格低迷が長期化する中、排出事業者への古紙仕入れ価格は、限りなくゼロに近づけるか、または逆有償にしていかないと我々が生き残っていけない」と語る。回収量の減少と価格低下の二重苦が襲う。

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