2019年11月4日 オピニオン » 1351号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

今年のRISI主催の古紙・段原紙会議に出席すると、話題が再生パルプに集中した。すでに北米で計147万トン、東南アジアで計243万トンの再生パルプの設備が稼働している。年内に理文造紙がミャンマーで年産34万トン、玖龍紙業もマレーシアで48万トンの設備を新設予定。再生パルプのブームは、米国ОCCの過剰在庫と中国での古紙不足によって引き起こされたものだ。
▼中国の再生パルプの輸入量は今年1-9月で約60万トンに達し、年間では90万~100万トンに達する見通し。増設計画などから2021年の中国の輸入量は最大で800万トンに上るとの推計もある。中国政府が再生パルプの新たな輸入基準を作成中とされるが、似姿をどう定義するのか、原料古紙の由来をどう追及するのか等々、基準づくりも容易ではなさそうだ。
▼ある中国の大手メーカー幹部が「米国から半製品の再生パルプを輸入するより、なぜ段原紙を輸入しないのか?」との質問を受けていた。①過渡期の古紙不足対策、②原紙は現地ニーズに合った生産対応が要るため、③輸入原紙による製品市況の軟化を避けたい意向があるためだ。現在、中国の輸入再生パルプ相場は320~330ドル。ブームで市況が上向くのか注視したい。

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