四国の臨海部に建つ大王製紙・三島工場は、167万平米ある敷地に17台のマシンを備え、年間210万トンもの生産量を誇る。立地を活かし、チップからの一貫生産によって洋紙、板紙、家庭紙を抄造し、古紙配合や多品種化の要請にも対応してきた。単一工場としては国内最大規模だけであるだけでなく、かつては世界でも最大規模だった。
▼それが中国の台頭によって、あっさり塗り替えられた。ナインドラゴンの東莞工場は240万平米の広さで、15台のマシンによる生産能力は計525万トンにも上る。生産品種は段原紙、白板紙、印刷用紙のみ。臨海工場だが原料の大半が古紙で、2016年の輸入実積は456万トン。世界で最も古紙を消費する工場だ。ちなみに同社の太倉工場も年産300万トンの規模があり、他にも中国には100~200万トン級の工場がごろごろある。
▼そして今度は、APPがインドで500万トン級の工場を計画しているという。南東部の州で政府の許可も取得済みだとされる。紙・板紙の需要が1400万トンに満たない市場で、古紙の消費も800万トン止まり。性急な計画にもみえるが、需要を先取りする工場となるのか。また中国に替わる古紙の消費国となるのかも注目される。
2025年03月31日
コラム「虎視」
2018年から開始した中国のナショナルソードにより、鉄スクラップも輸入禁止となった。しかしその前から中国は世界[...]
2025年03月31日
ちょっとブレイク
読者から「サッカーのコラムを毎週書いて欲しい」という声を頂いた。さすがに毎週は無理だが、改めてサッカーファンが[...]
2025年03月24日
コラム「虎視」
この冬、キャベツが未曾有の高値を記録した。昨年12月には、茨城県下妻市の畑でキャベツを盗んだとして中国籍の兄弟[...]
2025年03月17日
コラム「虎視」
シリコンバレー発のGAFAなどの新興企業がもてはやされる陰で、米国の製造業は着実に衰退してきた。製造業付加価値[...]