古紙パルプメーカーの日誠産業(徳島県阿南市)は、以前から環境をテーマにした展示会のエコプロに出展している。一昨年からは、ブース内でミニ講演会を始めた。昨12月のエコプロでは本紙も講師として招かれ、「中国の環境規制による資源物の動向」と題して、古紙と廃プラの内外事情について講演を行った。古紙・製紙関係の他に、建材メーカー、小売店、プラ成形メーカー、機械メーカー等の方々にも来場頂いた。
▼2日間のミニ講演会は、カゴメ、ダイドードリンコ、丸紅経済研究所、タキアソシエイツ等のバラエティに富んだ顔ぶれが揃った。一昨年は大日本印刷やスターバックス、神奈川ゆめコープ等も講演を行った。日誠産業は、これらの企業と様々なコラボレーションを実現している。例えばスターバックスでは、店舗で使用された紙パックを日誠産業の工場で古紙パルプ化。それを使った紙ナプキンをスターバックスに提供する仕組みを構築している。
▼ところで今注目されているのが紙製ストロー。なんとか古紙を原料に作れないかという問い合わせが多いというが、食品衛生法的に古紙を原料にしたものはNGになる。またバージンパルプ原料の紙製ストローは、プラ製のものより価格は10倍以上になるという。
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