以前放送された、テレビ東京系「未来世紀ジパング」では、古紙や廃プラの中国向け輸出が滞っていることが取り上げられ、大きな反響を呼んだ。特に古紙だけで年間1000万トン以上を中国に輸出していた米国の悲壮感が漂う状況は、特徴的だと言えるだろう。
この放送では、廃棄物・有価物・資源物・専ら物という表現は一切使われず、全てひっくるめて終始「ごみ」と呼ばれた。中国で古紙を満載したトレーラーの映像でも、「これらのごみは今後どうなるのか」というテロップが流れた。古紙業界に携わる全ての人々は、大きな違和感を覚えたはず。再利用するものは資源物でありごみではない、と。
テレビ番組は大きな影響力があり、専門用語の使い方に注意が必要だ。日本では廃棄物、有価物という言い方をする。前者はごみ、後者は再生資源を指す。一方、中国語では、輸入ごみを「洋垃圾」、価値あるものを含めて廃棄されるものを「廃物」と呼ぶ。廃物には古紙が含まれている。この2つを混同して廃物までごみと訳し、誤解が生じたのではないか。
2021年01月25日 コラム「虎視」 かつて静岡県袋井市にあった鉄スクラップと古紙を扱う問屋が面白い取組みをしていた。約230トンのCO2排出権を購[...]
2021年01月04日 ちょっとブレイク 昨年はコロナ禍の影響により、3月からほぼ世界中のサッカーリーグが中断となった。欧州の5大リーグでも同様の措置が[...]
2020年12月21日 コラム「虎視」 深刻なコンテナ不足が続いている。海上運賃は2〜4倍まで値上がりし、古紙の輸出価格はドル立てのオファー価格が上昇[...]
2020年12月14日 コラム「虎視」 東南アジアでは、繊維が長く歩留まりが良い米国古紙がファーストチョイスで、次いで品質は低いが価格の安い欧州古紙。[...]