▼2000年代から続いたヤードラッシュが息切れしてきた。毎年20~30カ所近いペースで各地に新ヤードが出来てきたが、この2年は10カ所を切った。全国で総ヤード数は1,800カ所を数え、飽和感は強い。新規にヤード展開するよりも、業者間の提携やヤードの運営主体の交代が新たなトレンドとなりそうだ。
▼ある問屋の話では、関東圏で新規顧客を獲得するため、企業に引取り営業をかけたところ、何十件も立て続けに断られたという。面談すらままならず、けんもほろろ。成約に至るには程遠い状況だったという。さらに扱い量を伸ばしたくとも、どの企業も回収する業者が既に決まっている。流通ルートがほぼ固まり、既存のヤードですら、数量増は容易でないようだ。
▼発生元の企業も、高値の提示だけでは首を振らなくなった。安定取引はもちろんのこと、業者との地域的つながりや社会的貢献度が重視されつつある。問屋には知恵の絞りどころで、即効性はないものの、ソフト面での仕掛けが後々効いてくる。例えば、サイコ―(仙台)による新卒採用、北海紙管(札幌)のスポーツごみ拾いイベント、出前講座を行う明和製紙原料(岡山)など独自の取組みも多い。これが問屋の個性にも重なっている。
2023年12月04日
コラム「虎視」
都内の一廃収集業者K社は、清掃工場を管理する二十三区一部清掃事務組合からの再三の指導に従わず、今年9月に許可を[...]
2023年11月27日
コラム「虎視」
外国人技能実習制度は過渡期で、現在は法改正に向けて協議を重ねている。今後は、①現行制度を廃止し、人材確保・育成[...]
2023年11月20日
コラム「虎視」
今夏、日本政策投資銀行の方々が奈良の本紙事務所に来社した。古紙業界のM&Aの問い合せや案件が増えていることや、[...]
2023年11月20日
ちょっとブレイク
私が小学校6年生の時の修学旅行では、その前日に阪神タイガースが球団史上初の日本一に輝いたことで、お祭りムード一[...]