2004年3月22日 オピニオン » 583号

コラム「虎視」 583号

コラム「虎視」

▼今回、14大都市の家庭から排出される家庭ごみの中の紙ごみの数量を調べてみた。京都市の家庭ごみの物理的組成(乾重量組成)によると、紙類の比率が26%。これを物差しとした。平成14年度の家庭ごみが778万トンなので紙ごみは202万トンである。先の調査で事業系の紙ごみが268万トンだったから、合計で470万トン。ごみ全体が1,369万トン。うち紙ごみは34%も占めている。

▼同じ物差しを使って全国のごみ(平成13年度)から紙ごみの数量を調べてみると。家庭ごみが3,480万トンなので紙ごみは905万トン。事業系ごみが1,730万トンなので紙ごみ(全体の47%)は813万トン。合計で1,718万トンにもなる。

▼日本の紙・板紙の国内消費量はおよそ3,000万トン、古紙の回収量が2,000万トン差し引き1,000万トンが紙ごみとして焼却されていると考えていたのだが、過去に蓄積された文書類が年々大量に廃棄されているのだろうか。それにしても700万トンもの誤差は気になるところ。それとも事業系では横浜市の47%、家庭系では京都市の26%という物差しを使用したが、物差しに間違いがある(いずれも紙類の比率が高すぎる)のだろうか。

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