▼昨年末から今年初にかけて新聞と雑誌の輸出価格が急騰。トン当たりのCIF価格でみた輸出価格は新聞は170ドルに、雑誌も限りなく150ドルに近づく。これに対し段ボールは130ドル台で取り残され、出遅れ感が否めなかった。ところが01年以来、容易に破れなかった140ドルの壁を今2月に破ると、新聞、雑誌に追いつき、9月にみるように180ドル台に到達した。段ボールは00年5月以来7年ぶりの高値。雑誌の180ドル台は2000年以降では最高値だ。
▼新聞と雑誌が先行した輸出価格だったが、段ボールが追いついたことで3品の価格差がなくなった。この結果、3品ともに200ドルが視野に入ってきたことになり、来春にかけて200ドル相場が現出するのかどうか、注目される。仮に200ドルで成約できると為替が1ドル115円としてトン2万3,000円。輸出経費にトン3,000円かかっても問屋手取り価格はトン2万円、キロ20円ある計算だ。
▼古紙の輸出価格で大相場だったのは1995年。主要3品とも200ドルを超えた。こうした大相場にかかわらず、同年の日本の輸出はわずか4万トンにとどまる。円高、輸入が中心、輸出への関心が薄かったことなどによる。12年ぶりの再現があるのどうか。
2024年11月18日
コラム「虎視」
日資連は日本再生資源事業協同組合連合会の略称で、1973年のオイルショックの真っ只中に、主に専ら物の回収業者が[...]
2024年11月18日
ちょっとブレイク
サッカー日本代表の森保ジャパンが好調である。過去3年の日本代表の成績は29勝8敗5分(24年10月末時点)だが[...]
2024年11月11日
コラム「虎視」
小六会長とは全原連の新年会と総会で毎年顔を合わせていた。その会合が終わった後、いつも嘆いていた。「紙はゴミじゃ[...]
2024年11月04日
コラム「虎視」
生成AIの汎用ソフトが世に出て2年。ChatGPTはネット上の膨大なデータを解析して学習し、問題の解決策を示し[...]