2011年6月20日 オピニオン » 939号

コラム「虎視」 939号

コラム「虎視」

▼家庭から排出される古紙の回収方法は時代とともに変遷する。90年代後半、分別収集(行政回収)が全国の自治体に普及してくると、将来は集団回収に取って代わるのでないかと思われた。しかし2007年頃をピークに分別収集の勢いが止まる。頭打ちした原因は①回収頻度が少ない(自治体によって違うものの、平均月2回程度)②抜き取りが増え常態化したーなどによる。

▼350万人の人口を抱える横浜市が全市で雑がみを含めた古紙の分別収集を始めたのは平成17年度(05年度)。市は同年、5万6,000トン回収したものの、今年度は1万5,000トン前後まで落ち込む見通し。四半期ごとの入札制で売却金額は上昇している(7ー9月は平均15円79銭)ものの、数量は減少の一途をたどっているわけだ。

▼スーパーの店頭回収といえば、かってはペットボトル、空き缶、牛乳パック、トレイなどが対象。前号でも報じたように大手スーパー・ヤオコーがポイント制によって、新聞や雑誌などの古紙回収を始めた。古紙回収量が減少傾向にある中、ポイント回収や無人回収を手がける業者が全国的に増えている。ちり紙交換の時代から日本の家庭は古紙を分別して排出。排出相手・対象が回収業者、集積所からスーパーの店頭に移行?

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