北関東通商がHP上において、抜き取り行為に関するお詫び文を載せている。同社は全国でトラック8,000台を貸し出し、グリーン回収便を実施してきた。ところが昨年11月に杉並区が抜き取り車両の所有者を公表したところ、同社の抜き取り行為が発覚。この事実を認めた上で、今後抜き取りに関する管理を徹底し、「二度とこういう事がないよう、取組んでまいります」と会長名で陳謝している。
▼ちなみに同社が手がけるグリーン回収便とは、90年代後半から始まった新聞販売店回収に似た回収方式。各家庭にチラシを配布して回収日を事前に告知し、玄関前に出された古紙をトイレットペーパーなどと交換して集める独自の方式である。古紙は回収に許可が不要な専ら物であることから、多様な回収方式が拡がった反面、抜き取り行為も跋扈してきた。
▼自治体側も条例を制定したり、シール貼付や巡回パトロールなどあらゆる対策を講じてきたが、抜本的な解決に至らず。抜き取り行為に対する最高裁の有罪判決をもってしても、完全な抑止力とならなかった。最近では売買する問屋を特定し、糾弾されるケースが目立ち始めた。抜き取り古紙を扱う代償も大きくなっており、自ら襟を正す自浄作用に期待したいところだ。
2025年04月07日
コラム「虎視」
概ね売上10億円以上の古紙問屋を対象に業況調査アンケートを実施したが、回答率は3割強にとどまった。経営状況の公[...]
2025年03月31日
コラム「虎視」
2018年から開始した中国のナショナルソードにより、鉄スクラップも輸入禁止となった。しかしその前から中国は世界[...]
2025年03月31日
ちょっとブレイク
読者から「サッカーのコラムを毎週書いて欲しい」という声を頂いた。さすがに毎週は無理だが、改めてサッカーファンが[...]
2025年03月24日
コラム「虎視」
この冬、キャベツが未曾有の高値を記録した。昨年12月には、茨城県下妻市の畑でキャベツを盗んだとして中国籍の兄弟[...]