北関東通商がHP上において、抜き取り行為に関するお詫び文を載せている。同社は全国でトラック8,000台を貸し出し、グリーン回収便を実施してきた。ところが昨年11月に杉並区が抜き取り車両の所有者を公表したところ、同社の抜き取り行為が発覚。この事実を認めた上で、今後抜き取りに関する管理を徹底し、「二度とこういう事がないよう、取組んでまいります」と会長名で陳謝している。
▼ちなみに同社が手がけるグリーン回収便とは、90年代後半から始まった新聞販売店回収に似た回収方式。各家庭にチラシを配布して回収日を事前に告知し、玄関前に出された古紙をトイレットペーパーなどと交換して集める独自の方式である。古紙は回収に許可が不要な専ら物であることから、多様な回収方式が拡がった反面、抜き取り行為も跋扈してきた。
▼自治体側も条例を制定したり、シール貼付や巡回パトロールなどあらゆる対策を講じてきたが、抜本的な解決に至らず。抜き取り行為に対する最高裁の有罪判決をもってしても、完全な抑止力とならなかった。最近では売買する問屋を特定し、糾弾されるケースが目立ち始めた。抜き取り古紙を扱う代償も大きくなっており、自ら襟を正す自浄作用に期待したいところだ。
2025年07月14日
コラム「虎視」
今号で紹介した熊谷紙業は、90年代から古紙パルプ生産を試行錯誤してきた。本紙268号(97年10月)を改めて読[...]
2025年07月07日
コラム「虎視」
段ボール古紙の調達価格が、段原紙の市況上昇のなか、据え置かれている。段原紙は2017年以降、5回目となる値上げ[...]
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]
2025年06月23日
コラム「虎視」
韓国には業界紙というものが存在しないという。その理由は主に3つある。
▼①そもそも各業界[...]