
▼中国の国内古紙が、いわば狂乱相場の様相を呈している。九月に段ボール古紙が二千八百元/トン台(=四十七円/キロ前後)を付け昨年の約二倍まで跳ね上がった。中国政府に輸入ライセンス枠を絞られた製紙メーカーが国内品へ殺到したためである。順調に段原紙価格に転嫁が進んだことも原料高の一因で、値上げサイクルを繰り返している。
▼先日公表のナインドラゴンの六月末の中間決算によると、利益が前年の約四倍まで伸長。九月頭には今年四度目となる原紙値上げを実施済みだ。世界的に段原紙と段ボールの生産一貫化進むが、これに中国は逆行。二大メーカーであるナインドラゴンとリー&マンは、段ボールの加工分野をもたず段原紙生産に徹する。エンドユーザーとの接点を欠くからこそ、果敢な値上げに踏み切れるのだろう。
▼だが、こうした一方的にも映る商売が永続するのだろうか。中国のネット通販最大手のアリババは、一日に五千五百万個のパッケージを使い、包装資材のコストも大きい。現に創業者のジャック・マー氏は「二〇二〇年までにパッケージを五〇%減らす」と表明。エアーキャップでの配送も増え始めたといい、他パッケージに切り替えが進めば、いずれ段原紙が供給過剰に陥っても不思議ではない。
2025年10月27日
コラム「虎視」
今回は山﨑紙源センター特集。社名は「やまさきかみげんセンター」と読む。「やまさき」を「やまざき」、「かみげん」[...]
2025年10月27日
ちょっとブレイク
10月21日、衆議院の首相指名選挙で過半数を得票し、第104代首相に高市早苗氏が選出された。日本の憲政史上初め[...]
2025年10月20日
コラム「虎視」
古紙ヤードマップは先代創業者が本紙創刊時から考案していたもので、いつかは日本全国の古紙ヤードを一覧にして冊子に[...]
2025年10月13日
コラム「虎視」
10月4日に行われた自民党総裁選において、高市早苗氏が第29代総裁に選出された。15日に召集される臨時国会で第[...]