
▼中国による環境規制の影響で古紙輸出の停滞が続く。そんな中、8月末にACN(アメリカチュンナム)のテレサ社長が来日。同社は、世界中から年間930万トンの古紙をナインドラゴンに供給する世界最大の買付商社。日本でも2007年からオフィスを開設。中国のライセンス問題やMIX輸入禁止の行方に関し彼女の発言に注目が集まった。
▼本紙も取材を申し込んだが、過密スケジュールのため実現せず。面会した複数の問屋筋に聞くと、見通しは概ね楽観的だ。「輸入ライセンス更新が停止。再開には、MIXに代わるグレードが必要で、汚染防止設備も欠かせない」、「今後も優先順位をつけて古紙調達を継続していく。HSコードの設定については日本次第」、「製紙メーカーの淘汰再編が進み、環境投資してきたナインドラゴンにはチャンス」との具合だ。
▼だが、現実には事態が好転する兆しがない。大手の工場を含め、MIXの調達に中国政府の制限がかかったまま。数社は残る輸入ライセンス枠まで返上を迫られたとも伝わる。日本からMIXの輸出先は8割超が中国に偏る。一部は国内メーカーに還流したものの、在庫も急増中。今後、年間130万トンものMIXは行き場を失うのか。古紙輸出はヤマ場を迎えている。
2025年11月10日
コラム「虎視」
これまで中国の製紙・古紙の情報を得ていた中国版RISIのUMPAPERが、今年9月に中国から撤退した。8月末に[...]
2025年11月03日
コラム「虎視」
前回古紙ヤードマップを発行したのが2020年5月だが、この5年の間に古紙を取り巻く状況は一変した。
[...]
2025年10月27日
コラム「虎視」
今回は山﨑紙源センター特集。社名は「やまさきかみげんセンター」と読む。「やまさき」を「やまざき」、「かみげん」[...]
2025年10月27日
ちょっとブレイク
10月21日、衆議院の首相指名選挙で過半数を得票し、第104代首相に高市早苗氏が選出された。日本の憲政史上初め[...]