
▼「価格は市場が決める」とは、弊社先代がよく使っていた言葉である。この場合の市場とは主に需給を指し、他に様々な要因を加えたもの。そして現在の世界における古紙の二大市場は、世界最大の古紙輸出国である米国と、世界最大の輸入国である中国である。
▼本紙では今年の二月に米国、三月に中国を訪問した。古紙価格が高騰を続けていた中、世界の需給の鍵を握る両国を視察することで、現状把握と今後の観測に非常に役に立った。先週号までは米国で展開するJPの各古紙ヤードを、今号二~三面では、リー&マンの米国の古紙買い付け会社であるラリソンの社長のインタビューを掲載。また中国では、最大の古紙問屋である中再生、昨年から段原紙生産に着手した太陽紙業、大幅な増産を控える台湾系の栄成紙業を視察した。
▼中国の各製紙メーカーの見解は非常に楽観的。中国政府は、ネットショップの需要増等により、二〇二〇年の段原紙生産は五千五百万トンになると予測。一五年の生産量が四千四百七十万トンだったので、千三十万トンの増加となる。メーカーにとって製品販売の好調や需要増は、この上ない追い風。主原料となる古紙価格の高騰を危惧していたが、需給両面で収まりやすい価格帯に収まるのだろう。
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