▼古紙業界に新しく入った人のために、業界事情をまとめた入門書のような冊子が欲しいと言われた。そういえば、意外と古紙に関する冊子・書籍は少ない。
▼自分がどう勉強したか思い起こしてみる。私が入社したのは二〇〇二年四月。最初に過去の古紙ジャーナルをひと通り読んだ。古紙ジャーナルの創刊が一九九二年なので十年分。しかし専門用語が多く、最初は読んでいても意味がよく分からなかった記憶がある。
▼入社当時、とても役に立ったのが、王子製紙発行の「紙のリサイクル一〇〇の知識」。紙リサイクルに関する製紙、古紙業界の状況を分かりやすく説明して書かれている。初心者でも読みやすく、紙リサイクルの現状や歴史、問題点、紙の知識・常識を学ぶことができる。ただ、一九九八年に発行された本なので、データや見解が一昔前のものである。元々は一九九一年に本州製紙の再生紙開発チームが発行したものがベース。王子製紙が最新の改訂版を出さないなら、本紙が紙リサイクル入門書を作成するのも、一つの選択肢だろう。
▼またこの一〇〇の知識シリーズは他に「ごみ問題一〇〇の知識」、「プラスチックのリサイクル一〇〇の知識」がある。入門書としては「リサイクルのことがわかる事典」も役に立つ。
2025年03月10日
コラム「虎視」
愛媛県四国中央市で紙づくりが始まったのは江戸時代半ばの1750年頃と言われている。豊富な水と原料に恵まれたこと[...]
2025年03月03日
コラム「虎視」
丸住製紙が今年3月末で新聞用紙の生産を終了する。花形だった新聞用紙事業は今は昔である。新聞の普及に大きな役割を[...]
2025年02月24日
コラム「虎視」
トランプ大統領の顧問を務めるイーロン・マスクは、南アフリカからカナダを経由して米国に移り住んだ移民の一人である[...]
2025年02月24日
ちょっとブレイク
歴代最高のサッカー選手の一人と言われたマラドーナは、実はバロンドール(サッカーの世界最高選手賞)を一度も受賞し[...]