
▼機密抹消国際セミナーのために来日した二人の祖国の米国とフランスで、前後するようにテロの惨劇が起こった。日本では何事もなかったかのように、平穏な日常が続いている。ジャン・ルック氏が「安全に地下鉄に乗れる、日本のセキュリティレベルは素晴らしい」と讃えたように、海外とのセキュリティに対する意識の差は大きい。
▼米国では、個人情報の漏えいによって、他人のIDやカード番号などを使った「なりすまし詐欺」が横行。機密情報を有する企業が高額な罰金を支払い、最終的に責任を負うことも、個人主義が浸透した社会ならではなのであろう。米国の古紙回収量は日本の二倍ちょっとだが、機密抹消の市場規模は二十倍以上。情報のリスク管理で、相応の社会コストを支払わなければならないわけだ。
▼日本の機密処理は、輸送と抹消、破砕と溶解というように分業が定着した。いわば多様で協調的な市場だが、弱点は責任の所在のあいまいさ。ことさら不安を煽り、高額な処理費の請求がまかり通ることも本意ではないが、価格競争に陥った挙げ句、機密文書を有価で買い取る構図もどこか不自然である。安心・安全な社会に麻痺せず、機密抹消の対価がきちんと支払われる市場の形成が求められる。
2026年10月12日
コラム「虎視」
先週号でレンゴーの売上高1兆円達成を報道した。今期も売上高8.1%増を見込んでおり、製紙2位の座も視野に入る。[...]
2026年10月05日
コラム「虎視」
王子マテリア・中津川工場は元中央板紙の工場で、昨年は中芯原紙を12万5千トン生産。02年に王子グループとなり、[...]
2026年09月28日
コラム「虎視」
20代の頃、東京のコンビニエンスストアで5年ほど夜間アルバイトをしていた。
東京・霞が関の店舗で[...]
2026年09月21日
コラム「虎視」
今回の記事で取り上げたのが米国のサーキュラーサービス。米国内で35ヵ所のMRF施設(資源物選別工場)を運営して[...]