▼再生資源全般の価格が下落している中、古紙だけが蚊帳の外である。鉄スクラップや廃プラは昨年に比べて半値、古布に至っては三分の一~四分の一まで下落し、未だに底が見えない。
▼四面に詳細を記載しているが、相模原市の今年度下半期の古布落札価格は、キロ単価十円となった。昨年の上半期がキロ五十五円、上半期が五十円という「狂った相場(関東の古布業者)」だったことをみると、わずか一年で栄枯盛衰というか、相場物の怖さを感じる。今春から東南アジアの古布需要が減少し、今年の上半期の落札価格はまだキロ三十六円だったが、下半期は十円まで下落した。
▼古布価格の暴落に対して、日本の古布業者は歓迎する。大手古布業者は「これまでの価格が異常であり、やっと適正価格に戻ってきた」と話す。ただ、現在は諸手を挙げて古布価格の暴落を歓迎しているものの、今後は需要減少の影響に直面していくだろう。日本で回収される古布のうち七割は古着用途であり、そのうち八割以上は輸出向けである。古紙に比べて海外市場の動向に大きく左右されるのは、言うまでもない。ちなみに古紙で同様だが、販売価格がキロ七円を割ってくると、ゴミ化する懸念が出てくる。そろそろ底値となるか。
2024年11月25日
コラム「虎視」
古紙の源泉となる紙の需要にもトレンドがある。雑誌は販売部数が減り、広告も減り、そして売るための書店も減っていく[...]
2024年11月18日
コラム「虎視」
日資連は日本再生資源事業協同組合連合会の略称で、1973年のオイルショックの真っ只中に、主に専ら物の回収業者が[...]
2024年11月18日
ちょっとブレイク
サッカー日本代表の森保ジャパンが好調である。過去3年の日本代表の成績は29勝8敗5分(24年10月末時点)だが[...]
2024年11月11日
コラム「虎視」
小六会長とは全原連の新年会と総会で毎年顔を合わせていた。その会合が終わった後、いつも嘆いていた。「紙はゴミじゃ[...]