▼IoT(モノのインターネット)が注目されている。無線LANなどの通信環境が整い、低コストの通信センサーが普及したことで、様々なモノがインターネットに相互接続できるようになった。これまで可視化されていなかった情報を集められるようになり、古紙や廃棄物の収集の場面でも活用が期待される。
▼例えば、資源の回収BOXにセンサーを付けて、一杯になったものから収集に回るという効率的な回収方式が考えられる。実際にスペインの自治体などで導入事例がある。また欧州の古紙問屋は、スーパーなどのバックヤードに固定式のコンテナを設置して、段ボールを回収。このコンテナの充填率が七五%を超えると、ドライバーの携帯端末にメッセージが届く。
▼欧州の古紙回収は既に合理化が徹底されてきた。製紙メーカーが発生元企業と直接契約し、この固定式のコンテナを設置する。電動モーターがプレス板を押して、古紙を圧縮する仕組みで、三〇立米に七~八トンを収容。一ヤードで二百台超を保有し、アームロールに似た車両で入れ替える。値段は一台あたり一万二千ユーロ(=約百六十万円)。欧州にこの種のコンテナ製造メーカーが十社以上あり、古紙の効率回収に欠かせない設備となっている。
2021年01月25日 コラム「虎視」 かつて静岡県袋井市にあった鉄スクラップと古紙を扱う問屋が面白い取組みをしていた。約230トンのCO2排出権を購[...]
2021年01月04日 ちょっとブレイク 昨年はコロナ禍の影響により、3月からほぼ世界中のサッカーリーグが中断となった。欧州の5大リーグでも同様の措置が[...]
2020年12月21日 コラム「虎視」 深刻なコンテナ不足が続いている。海上運賃は2〜4倍まで値上がりし、古紙の輸出価格はドル立てのオファー価格が上昇[...]
2020年12月14日 コラム「虎視」 東南アジアでは、繊維が長く歩留まりが良い米国古紙がファーストチョイスで、次いで品質は低いが価格の安い欧州古紙。[...]