▼鉄スクラップ価格の国内市況がトン2万円台に乗り、2月の関東の組合の輸出落札価格はなんと2万2,730円に。10数年ぶりの高値とか。ちなみに段ボール古紙価格(関東の工場着値)がキロ20円を超えていたのは1988年夏まで。以後、20円台に手が届いたことがない。新聞も88年夏まで。雑誌に至っては85年春まで遡る。このように段ボールに代表される古紙の裾もの三品で20円の声を聞いたのは遙か昔、16年から19年前ということになる。
▼ほとんど忘れられた価格水準だが、20円という価格をドルベースで考えてみよう。キロ20円はトン2万円、現在の為替を1ドル106円とすればトン2万円は189ドルである。国内の横持ちや海上運賃など輸出の経費にトン25ドルかかるとCIF価格は214ドルになる。現在の輸出価格がCIF130ドル、84ドルも高い。
▼1月の米国西海岸の上海向け輸出価格を聞くと、前月比で8ドル~10ドルアップの140ドル~145ドルという。西海岸の市況からみても70ドルは高い。ただ西海岸では4、5年に一度200ドルに手が届くような高原相場が現出している。直近では00年春に高騰した。輸出価格でみると200ドルはありうる価格だ。
2024年12月09日
コラム「虎視」
マレーシアの経済発展は目覚ましいが、製紙業の発展も目覚ましいものがある。11年前に訪問した時は、王子グループの[...]
2024年12月02日
コラム「虎視」
働き方改革によって古紙業界ではドライバー不足に陥る懸念があった。時間外労働の上限規制(年間960時間)が敷かれ[...]
2024年12月02日
ちょっとブレイク
母がヒッポファミリークラブという多言語の国際交流クラブに入っていたので、海外からのホームステイを積極的に受け入[...]
2024年11月25日
コラム「虎視」
古紙の源泉となる紙の需要にもトレンドがある。雑誌は販売部数が減り、広告も減り、そして売るための書店も減っていく[...]