▼昨年の中国の古紙輸入量は予想を大きく上回り、938万トンになった。予想を大きく上回ったのは、12月単月の輸入が過去最高の97万トンを記録したことによる。昨年の月別輸入推移をみると、最低が6月の61万トン。12月とは36万トンもの開きがあり、中国が買う時と買わない時の落差は相変わらず大きい。
▼前年比では36.5%増、数量では251万トンも増えた。米国の伸びが大きく、前年の398万トンから昨年は577万トンに。実に179万トンも増えている。日本の全輸出量に匹敵する数量だ。この内訳をみてみると、段ボール104万トン、その他49万トン、新聞(ミックスを含む)31万トンの各増で、上白は5万トン減。段ボールが著しく増えていることがわかる。このため、段ボールが全体の44%を占め、主役に躍り出た。02年までの主役が新聞だったから、主役が交代したことになる。
▼米国のこの流れが今年の日本に当てはまるのかどうか。日本の場合、昨年の段ボールは新聞の半分にとどまっている。しかし、長江デルタ地域に段原紙マシンの新増設が集中しているので、日本の段ボールも増えるだろう。仮に倍増すると新聞と肩を並べることに。
2021年01月25日 コラム「虎視」 かつて静岡県袋井市にあった鉄スクラップと古紙を扱う問屋が面白い取組みをしていた。約230トンのCO2排出権を購[...]
2021年01月04日 ちょっとブレイク 昨年はコロナ禍の影響により、3月からほぼ世界中のサッカーリーグが中断となった。欧州の5大リーグでも同様の措置が[...]
2020年12月21日 コラム「虎視」 深刻なコンテナ不足が続いている。海上運賃は2〜4倍まで値上がりし、古紙の輸出価格はドル立てのオファー価格が上昇[...]
2020年12月14日 コラム「虎視」 東南アジアでは、繊維が長く歩留まりが良い米国古紙がファーストチョイスで、次いで品質は低いが価格の安い欧州古紙。[...]