
▼一廃業者が事業所から収集したオフィス古紙を、パッカー車で古紙問屋のヤードに持ち込む。こうした光景は、東京都23区や名古屋市ではありふれた光景だが、その他の大都市ではみかけることは少ない。とくに西日本では、事業系ごみの搬入料金(清掃工場へ持ち込んで徴収される料金)が極端に安いため、事業所側に紙ごみを分別して排出するインセンティブ(動機)が働かないためだ。
▼このため、機密文書にしても、機密性の低いオフィス古紙にしても、大半が事業系ごみとして焼却されているのが実態だ。一方、23区や名古屋市で紙ごみから分別されたオフィス古紙は、模造、オフィスパック(日本では込頁とも呼ばれ、精選別したもの)、オフィスミックス(粗選別したもの)などとして、国内メーカー(古紙もの家庭紙メーカーが大量に使用)に販売されたり、輸出されたりしている。
▼今回、横浜、大阪、名古屋の3大都市の事業系紙ごみの発生量(処理量)を調べてみたが、合計で94万トンもある。内訳は横浜31万トン、大阪48万トン、名古屋15万トン。大阪の発生量が突出しているが、これだけ膨大な紙ごみが現実に焼却されているわけで、裏を返せば大阪は古紙の宝庫でもある。
2025年12月15日
コラム「虎視」
高3の息子は奈良高専の情報工学科に通っているが、今週、社会見学活動で大阪府警を訪問する。「サイバー攻撃やサイバ[...]
2025年12月08日
コラム「虎視」
03年に高良・高橋常務、古紙ジャーナル創業者の父、私の3人で、愛媛県の常裕パルプ工業を訪問した。そこで古紙パル[...]
2025年12月01日
コラム「虎視」
日本国内の古紙利用工場は中小を含めて約140カ所。そのうち家庭紙(ティッシュ・トイレット等)を生産するのは52[...]
2025年12月01日
ちょっとブレイク
凄い時代が来たものである。大谷選手は、投手で10奪三振の好投を見せながら同じ試合で3本塁打を放ち、全てのメジャ[...]