▼前号で福岡市内の古紙ヤード(べーラーなどの加工設備を持った回収基地)マップを掲載したが、これを14大都市並びに47都道府県にまで拡げ、全国の古紙ヤードマップを作成したいと考えている。つまり将来、日本列島全体の古紙ヤードマップを作成するのが本紙の狙いだ。
▼ちなみに人口140万都市の福岡市で、17ヵ所の古紙ヤードは少し過剰か。マップができると、過剰、過小の状況が一目で分かるが、過小の地域の業者にとっては迷惑だという反応もありそう。というのも、新規進出の対象になったりするからだ。ただ資本主義とは自由競争の社会。過当競争は避けたいが、切磋琢磨することがこの業界の向上につながると信じたい。
▼日本の場合、専業系(古紙問屋)の古紙ヤードが圧倒的に多い。今年は5年連続で古紙ヤードラッシュとなっているが、専業系のヤードがほとんど。米国だと専業系、廃棄物系、メーカー系が三分し、この辺の事情は国によって大きく違う。日本でも近年、メーカー系、商社系、廃棄物系の古紙ヤードが増えつつあるが、全体からみればまだ少数派だ。もっとも専業系といえ、上場企業がなく、扱い数量で年間百万トンの企業がない。突出した企業がないのも専業系の特徴だ。
2024年10月07日
コラム「虎視」
物心付いた時から毎年、年賀状を出していたが、5年前に出すのを止めた。会社関連も2年前から止めて、勝手ながら紙面[...]
2024年09月30日
コラム「虎視」
福田三商はM&Aで大きくなった古紙問屋で、元々は福田紙原料と三商紙業(福田紙原料と鈴六商店の合弁)が合併して6[...]
2024年09月23日
コラム「虎視」
最近の若者の間で「オタク」は憧れの対象なのだという。『映画を早送りで観る人たち』(稲田豊史著)によると、彼らは[...]
2024年09月16日
コラム「虎視」
23年末の日本の新聞発行部数は2859万部となり、全盛期だった97年時の5376万部から47%減少した。世界的[...]