▼今年1-7月の中国の古紙輸入量は723万トン。前年比37%の驚異的な伸びで、数量にして194万トンもの増加だ。年間では1,200万トンを超えるかもしれない。これだけ中国の輸入が増えているので、供給国である日米欧の古紙需給が逼迫し、価格も上昇すると予測されたが、需給は均衡し、輸出市況も落ち着いている。なぜか。
▼この原因としてまず考えられるのが、日米欧での古紙の発生・回収が大幅に増えていることだ。我が国でみると、①中国という大きな輸出市場が台頭してきたことで、安心して集めることに専念できるようになった②かっては赤字輸出だったが、輸出価格が国内価格に比べて高止まりするようになった③廃棄物業者がごみの処理分野からリサイクル分野にどんどん進出してきたーなどが回収増の要因としてあげられよう。
▼この結果、今年の古紙の回収量は前年比100万トン増えると予想されている。回収増分が輸出に回っているので、国内需給は逼迫することなく均衡しているわけだ。ところで輸出価格が国内価格より4円も5円も高くなると、この均衡が崩れ、国内に古紙が回らなくなる。国内と輸出価格が現在、キロ1、2円しか変わらない。内外格差の縮小も均衡が維持されている要因のひとつ。
2025年04月07日
コラム「虎視」
概ね売上10億円以上の古紙問屋を対象に業況調査アンケートを実施したが、回答率は3割強にとどまった。経営状況の公[...]
2025年03月31日
コラム「虎視」
2018年から開始した中国のナショナルソードにより、鉄スクラップも輸入禁止となった。しかしその前から中国は世界[...]
2025年03月31日
ちょっとブレイク
読者から「サッカーのコラムを毎週書いて欲しい」という声を頂いた。さすがに毎週は無理だが、改めてサッカーファンが[...]
2025年03月24日
コラム「虎視」
この冬、キャベツが未曾有の高値を記録した。昨年12月には、茨城県下妻市の畑でキャベツを盗んだとして中国籍の兄弟[...]