▼いろんな関係者の協力を仰ぎながら、また本紙の調査によって、全国47都道府県の古紙ヤードマップを作成しているが、古紙のヤード(ベーラーなどの設備を持つ回収基地)は人口に比例して沢山あることが分かる。人口が多ければ古紙が集まり、古紙が集まるところにヤードもあるというわけだ。現在、埼玉県を調査しているが、100ヵ所を超えるヤードがあった。
▼埼玉県の人口(約700万人)は東京都、大阪府、神奈川県、愛知県に次いで全国で5番目に多いからだ。ところが浦和、大宮、与野の3市が合併してできた政令指定都市のさいたま市は人口105万人を抱えるが、ヤード数は8ヵ所と少ない。ヤード密度(ヤード数で人口を割る)は13万人に1ヵ所である。ほぼ北海道なみのヤード密度だった。市内は住宅地や商業地で占有され、古紙ヤードが進出できる準工業地域を含めた工業地域が極めて少ないからか。代わって周辺の都市部に異常なほどヤードが集中しているケースがあった。
▼47都道府県で人口がもっとも少ないのは鳥取県の62万人である。まだ調査が終わっていないものの、ヤード数は10ヵ所以下であろう。100万人以下の都道府県を挙げると、福井、山梨、鳥取、島根、徳島、高知、佐賀の7県だった。
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