2005年6月13日 オピニオン » 643号

コラム「虎視」 643号

コラム「虎視」

▼関東商組の6月の輸出価格(問屋手取りベース)は段ボール、新聞、雑誌ともに3ヵ月連続の値下がりとなった。とくに新聞は前月比1円60銭の大幅な下げ。今春、値上がりしていた品種ほど下げ幅も大きかったことになる。ところが、米国西海岸の新聞の輸出市況を聞くと、高値安定しており、横ばいで推移。このため、一時は米国品とくっついていた日本の新聞だが、ここにきてトン30ドル、円価でキロ3円以上も価格差がついてきた。つまり、一連の下げは日本品の単独下げだと指摘されている。

▼ところで今1-4月累計の古紙輸出量はおよそ107万トン。仮に三倍すると年間では321万トンになるが、冬場を挟む前半の輸出よりも夏場を挟む後半の輸出が増える傾向にあるので、年間では350万トン前後の輸出が実施されるのでないか。

▼ここで注目したいのは新聞の動向だ。古紙輸出は昨年同期(1-4月)に比べて26万トン増だが、このうち段ボールがおよそ19万トン増。上物、雑誌、その他も増えているが、唯一新聞が8,000トンの減少。新聞は1-3月の国内消費もマイナス成長(1.3%減)だったので、輸出と国内消費がともに低迷していることになる。回収が伸び悩んできた?

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