▼都道府県別の古紙回収量を調査すると、様々な傾向が見えてくる。今回は各都道府県において、行政回収、集団回収、その他回収の比率を推定した。それによると、意外にも西日本で行政回収の割合が高いところが多い。西日本と言っても中四国と九州地区で、近畿地区は全く違う。また集団回収の割合が高いのは積雪地、大都市に多い。
▼一方、その他回収は行政が関与しない全ての古紙回収を含むため、データだけでは見えてこない部分が大きい。ちなみにその他回収には、①新聞販売店回収、②ちり紙交換、③民間業者による戸別回収、④産廃業者による混合回収、⑤助成のない集団回収、⑥無人回収、⑦ヤードへの持ち込み、⑧持ち去りー等が含まれる。近畿地区でその他回収の割合が高いのはちり紙交換が盛んだからであり、関東地区では新聞販売店回収や持ち去りの量が大きいから。その他回収といっても、地域や都道府県によって中身が大きく異なっている。
▼これだけ多様な回収方式が乱立しているのは、おそらく世界中で日本だけだろう。またこれだけ多様な方式が乱立しているにも関わらず、分別排出・分別回収が徹底しているのも、日本だけ。「古紙は分別して排出する」というDNAが日本には存在する。
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