▼2011年のPETボトルの販売量は60万トンで、国内での資源化量が27万トン、海外での資源加量が25万トン、リサイクル率は86%。回収方式は、行政回収が30万トン、事業系回収が18万トン他で、行政回収のうち20万トンが容リルート、10万トンが独自ルートとなる。
▼回収されたPETボトルの半分は中国と香港を中心に輸出されている。これは国内需要が少なく、リサイクル用途が繊維製品やシート等に限られているから。しかし近年、この流れが劇的に変わろうとしている。ボトルtoボトルで再生できる技術が日本で開発され、大手メーカーでも使われるようになったのだ。ペットリファインが特許を持つケミカルリサイクルと協栄産業のメカニカルリサイクルの二手法が主流で、いずれもボトルtoボトルリサイクルを完遂できる。
▼さらにペットボトルの半製品を手掛ける石塚硝子が、アジアのPET樹脂事業の最大手である台湾の遠東グループと合弁で、来年4月からボトルtoボトル事業の工場を茨城県で立ち上げる。この工場では年間3万2,000トンの廃PETボトルを使用する予定。この買い付けが今秋から行われるので、廃PETボトルの価格が大幅に上昇することが予想されている。
2021年01月25日 コラム「虎視」 かつて静岡県袋井市にあった鉄スクラップと古紙を扱う問屋が面白い取組みをしていた。約230トンのCO2排出権を購[...]
2021年01月04日 ちょっとブレイク 昨年はコロナ禍の影響により、3月からほぼ世界中のサッカーリーグが中断となった。欧州の5大リーグでも同様の措置が[...]
2020年12月21日 コラム「虎視」 深刻なコンテナ不足が続いている。海上運賃は2〜4倍まで値上がりし、古紙の輸出価格はドル立てのオファー価格が上昇[...]
2020年12月14日 コラム「虎視」 東南アジアでは、繊維が長く歩留まりが良い米国古紙がファーストチョイスで、次いで品質は低いが価格の安い欧州古紙。[...]