生成AIの汎用ソフトが世に出て2年。ChatGPTはネット上の膨大なデータを解析して学習し、問題の解決策を示してくれる優れものだ。人の知性に近く、知恵袋のような使い方もできるが、大事な判断をAI任せでいいのかという疑問も残る。他国に比べて日本の利用者が6割と少ないのは、真面目な国民性の現れなのかもしれない。
▼「古紙の発生減で、古紙問屋はどう生き残れるか?」と問うと、①新たな原料の取り扱い、②高付加価値製品の開発、③サーキュラーエコノミーとの連携、④デジタル化と効率化の推進、⑤サプライチェーンの統合と強化、⑥エデュケーション・アウトリーチ活動、⑦新しいビジネスモデルの開発といった解決策が並ぶ。的を得ているが一般論の印象も否めず、専門性や特有の文脈は読み切れていない。
▼一方でメディアにとっては脅威にもなる。23年にニューヨークタイイムズが著作権を巡って、Open AIを提訴したように、過去に積み上げた記事の情報を丸ごと吸い上げられてはたまらない。「最近の古紙業界のM&Aのトレンドは?」なんて聞くと、しっかり弊紙Webの見出しも参照されていた。事業の神髄は細部に宿ると信じ、AIでは知覚できぬような研鑽を重ねるしかない。
2025年09月01日
コラム「虎視」
5年ぶりに発刊する古紙ヤードマップの調査作業を行っている。5年前の2020年はコロナ禍の時だった。
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2025年07月14日
コラム「虎視」
今号で紹介した熊谷紙業は、90年代から古紙パルプ生産を試行錯誤してきた。本紙268号(97年10月)を改めて読[...]
2025年07月07日
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段ボール古紙の調達価格が、段原紙の市況上昇のなか、据え置かれている。段原紙は2017年以降、5回目となる値上げ[...]
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]