福田三商はM&Aで大きくなった古紙問屋で、元々は福田紙原料と三商紙業(福田紙原料と鈴六商店の合弁)が合併して69年に設立。当時は日本一の古紙扱い量と言われる規模になった。
▼福田紙原料出身の福田家と鈴六商店出身の鈴木家が経営を担ってきたが、福田三商の初代社長の福田實の後を継いだ弟の福田栄氏が、直々に3代目社長として齋藤武氏を任命した。当時専務だった鈴木鉄雄氏が次期社長と目されていただけに、福田三商は内部分裂するのではないかという噂も立った。しかし福田家と鈴木家が共に齋藤氏に社長を任せることで一本化し、結果的には家業と事業の分離、資本と経営の分離ということが体現された。
▼JPの野口社長と福田三商・齊藤会長、そしてエコポート九州・安岡社長(肩書はいずれも当時)が、最初はRPF事業を中部地区でやろうと話していたが、次第に古紙を一緒にやろうということになり、JPが福田三商を買収することになった。そして16年秋、JPと福田三商は、合併前に異例の株式交換を行う形となった。齊藤会長は「創業家の福田家と鈴木家を納得させるにはこの形しかなかった。一枚岩にする必要があったし、持ち株比率で揉めることがないようにした」と後に話している。
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