▼少し前だが、「ゴミを知れば経済が分かる」の著者・瀬戸義章氏に話を伺った。昨年六月に東資協の総会で瀬戸氏が講演を行い、講演を聞いた回収業者さんに本を薦められ拝読した。
▼瀬戸氏は長崎大学環境科学部を卒業後、東京の物流会社ウインローダーに入社。同社は二〇〇〇年代からリユース・リサイクル分野に進出して業績を伸ばしており、氏はリユースビジネス「エコランド」のプロモーションを担当した。四年半の勤続後、東南アジアをごみと資源をテーマに歴訪(ゴミタビと呼んでいる)。その後、帰国した一週間後に東日本大震災が発生し、東北でボランティアに駆け回る日々。この本には東南アジアのゴミタビと東日本大震災後の出来事が綴られている。
▼興味深かったのはやはり東南アジアの古紙に関する記載。ベトナム北部のハノイから車で二時間ほど走ったところにあるズオンオ村。街には御殿が立ち並ぶが、どの家にも段ボールが溢れかえる。そう、ここはベトナムの古紙リサイクル村で、村の三百五十世帯のほぼ全てが古紙リサイクルに関与する。調査によるとこうしたリサイクル村がベトナム全土に九十ほどあるという。それぞれの村は、一つの素材に特化して再資源化を行っている。
2025年05月19日
コラム「虎視」
2012年だったと思うが、近畿商組の懇親会でひと騒動があった。来賓挨拶で山上紙業・山上会長が「製紙メーカーは今[...]
2025年05月12日
コラム「虎視」
古紙回収業者にとって、古紙以外に扱っている3大資源物と言えば、アルミ缶・PETボトル・古着である。この中でもア[...]
2025年05月12日
ちょっとブレイク
今年もメジャーリーグで活躍している大谷翔平選手は、既に生きる伝説と言われるほどの存在になろうとしている。
[...]
2025年04月28日
コラム「虎視」
昨年11月に紙資源の社長に就任した大津正樹氏と初めて会ったのは中国だった。今から17年前のことで、その時は理文[...]