▼03年秋、北京市内の海淀区や朝陽区で、回収ステーションや回収会社(日本でいうタテバ)を見学した。回収ステーションには秤(計量器)があり、住民から古紙を有価で買っていた。日本の集団回収に似た方式だが、違うのはステーションに回収会社からの派遣社員(回収人)が常駐していることだった。この回収人の機動力はトラックでなく自転車や三輪車であった。
▼回収会社はタテバが80軒くらい集まっている流通団地にあり、古紙より鉄スクラップを扱う業者が多かった。1軒当たりのヤードスペースは平均50坪程度で、古紙の場合、計量器以外設備らしい設備はなく、選別よる仕分けからトラックの積み込みまですべて手作業だった。あれから4年、この手作業の回収スタイルは変わったのだろうか。
▼また製紙メーカーである北京造紙や製紙の団体(国有企業が中心、約300社が加盟)なども訪問したが、独資で古紙ヤードの建設を進めている松本光春商店のことが話題になっており、その団体の秘書長は「松本さん以外で北京進出を考えている日本の古紙問屋さんがいたらいつでも紹介してください」といっていた。その松本光春商店がいまや北京で6ヵ所のヤードを開設。北京最大手の古紙問屋に成長、活躍している。
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