▼韓国のごみ(日本でいう一廃)量は04年時点で1人1日当たり1,030グラム。94年に比べて300グラムも減ったという。現在は1,000グラムを下回っているのでないかと推定される。一方、日本のごみ量は環境省によると05年度で同1,131グラム。韓国より100グラムも多い。仮に日本で100グラム減ると年間でおよそ440万トンもごみが減る。
▼またリサイクル率をみると、日本は全国平均で19%だが、韓国は49%にも達している。別項のように古紙回収率でも韓国は06年で86.2%。日本は昨年が73.6%だった。このようにいろんな指標をみても韓国のごみ減量・リサイクル化が2000年代に入って急速に進展したことがわかる。
▼その背景として①家庭ごみの有料化②家庭から排出される生ごみをリサイクル化(日本の食品リサイクル法は事業系だけが対象で家庭系は対象外)し、飼料、肥料に(生ごみ用の黄色の袋は家庭に無料で配布)。③使い捨てを規制するためにスーパーなどのレジ袋は有料でデポジット制を採用ーなどなど。日本で容器包装リサイクル法が施行される前、韓国の古紙問屋を訪問し、すでに廃プラが回収されているのをみて驚いた。そのリサイクル熱は今も続いているわけだ。
2025年07月14日
コラム「虎視」
今号で紹介した熊谷紙業は、90年代から古紙パルプ生産を試行錯誤してきた。本紙268号(97年10月)を改めて読[...]
2025年07月07日
コラム「虎視」
段ボール古紙の調達価格が、段原紙の市況上昇のなか、据え置かれている。段原紙は2017年以降、5回目となる値上げ[...]
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]
2025年06月23日
コラム「虎視」
韓国には業界紙というものが存在しないという。その理由は主に3つある。
▼①そもそも各業界[...]