▼日本の古紙卸売業は群雄割拠。圧倒的なシェアを持つ業者はなく、トップ企業の扱い量は100万トン足らず。昨年の回収量が2,300万トンだったので、トップでもシェアは4%ということになる。雌雄を争っているのは愛知の宮崎と兵庫の大本紙料だ。帝国データバンクの会社情報によると、扱い数量の表示はなく売上高は宮崎131億円、大本紙料126億円とある。
▼この決算期は宮崎が平成19年5月、大本紙料が平成18年9月だから、同じ19年で比較すると大本紙料が逆転しているかもしれない。古紙の価格が上昇し、上位企業に100億円企業が誕生してきたのが近年の特徴だ。従業員数でみると宮崎286名に対し、大本132名と対照的である。これは宮崎のヤード(回収基地)運営や回収業務が自前なのに対し、大本は代納業者に委託しているケースが多いためとみられる。
▼週刊ダイヤモンドの別冊である法人申告所得ランキング(申告額4,000万円以上の企業、約7万社が掲載)が2006年版で廃刊になった。個人情報保護法の施行を契機に、税務署が公示しなくなったことによる。06年版では100社足らずの古紙問屋が掲載されていた。帝国データバンクの古紙卸売業は649社。本紙の調査では約1,000社だが。
2024年12月09日
コラム「虎視」
マレーシアの経済発展は目覚ましいが、製紙業の発展も目覚ましいものがある。11年前に訪問した時は、王子グループの[...]
2024年12月02日
コラム「虎視」
働き方改革によって古紙業界ではドライバー不足に陥る懸念があった。時間外労働の上限規制(年間960時間)が敷かれ[...]
2024年12月02日
ちょっとブレイク
母がヒッポファミリークラブという多言語の国際交流クラブに入っていたので、海外からのホームステイを積極的に受け入[...]
2024年11月25日
コラム「虎視」
古紙の源泉となる紙の需要にもトレンドがある。雑誌は販売部数が減り、広告も減り、そして売るための書店も減っていく[...]