▼次号で詳報するが、韓国最大といわれる古紙問屋、TAESEO-RECYCLINGの本社工場を見学させてもらった。同ヤードはソウル市内から車で1時間ぐらい行ったところ。8,000坪の古紙ヤード(回収基地)にベーラーを4台も保有し、月1万5,000トンの古紙を扱う。日本でも古紙ヤードの面積としては5,000坪が最大だからそれ以上の規模である。主力は産業系古紙(印刷工場などから発生する古紙)で、4,000トンの在庫を抱えているとのこと。韓国でこんな大規模な古紙問屋があるのにびっくり。
▼同社はこの工場を含めて3ヵ所あり、このうち1ヵ所はペットボトル、ビン、缶などの基地とのこと。面白かったのは4台あるベーラーのうち1台がビニール番線用のベーラーだった。ドイツ製とのことで、ビニール番線は鉄番線の半値。ベーラーの価格を聞くと1台8,000万円とか。日本製ベーラーの2.5倍くらいする。ベーラー本体がもっと安くなれば日本でも普及するかもしれない。
▼産業系古紙は持ち込みもあれば、引き取りもある。売店などで売れ残った残紙や残本(返本)も扱っていた。販売先は国内の家庭紙や製紙メーカーが主体だが、輸出もしている。輸出は扱い量の1割強で、日本にも若干輸出しているとのこと。
2025年03月17日
コラム「虎視」
シリコンバレー発のGAFAなどの新興企業がもてはやされる陰で、米国の製造業は着実に衰退してきた。製造業付加価値[...]
2025年03月10日
コラム「虎視」
愛媛県四国中央市で紙づくりが始まったのは江戸時代半ばの1750年頃と言われている。豊富な水と原料に恵まれたこと[...]
2025年03月03日
コラム「虎視」
丸住製紙が今年3月末で新聞用紙の生産を終了する。花形だった新聞用紙事業は今は昔である。新聞の普及に大きな役割を[...]
2025年02月24日
コラム「虎視」
トランプ大統領の顧問を務めるイーロン・マスクは、南アフリカからカナダを経由して米国に移り住んだ移民の一人である[...]