▼段ボール19円19銭、新聞20円13銭、雑誌18円12銭。これは昨年度(昨4月~今3月)の関東商組の年間平均輸出価格(問屋手取りベース、キロ当たり)である。段ボールを例にとると、前年度の平均輸出価格が12円72銭だったので、実に6円47銭ものアップ。年々輸出価格が底上げされてきているが、昨年は際立った。今年はそろそろ頭打ちするのかどうか。
▼ところで昨年の古紙回収量は2,300万トン。このうち主要三品は1,950万トンを占め、全体の85%。残り15%、345万トンが産業系古紙やオフィス古紙など。一方、2,300万トンの回収に占める国内消費と輸出の比率は83対17。昨年度は輸出と同等か、上回る国内価格が出回った。そこで輸出を含めた古紙全体の平均単価をキロ20円とみると、古紙の市場規模は4,600億円に膨らんだことになる。
▼一方、年商50億円以上の古紙問屋は現在、15社前後ある。トップを競うのは大本紙料と宮崎で、100億円を超えているのもこの2社だけ。残り13社は100億円以下50億円以上。15社の総売上げは約1,000億円。売上げに占める大手15社(問屋数は1,000社)のシェアは22%。これを大きいとみるか小さいと判断するか。
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